妊娠中のママ

【現役助産師解説】どこで産む?分娩予約する前に知っておきたい出産施設を選ぶ4つのステップ

こんにちは、助産師MOMOYOです。


妊娠検査薬が陽性になったら、まず、病院に受診して、家族に報告して、
どこで出産するか考えなければいけませんよね。

お産ができるところは、高度な医療が受けれる大学病院など、ハイリスクな出産に対応する病院もあれば、総合病院、産院、助産院とさまざまあります。

 初めて出産する方は、

どう選べばいいかわからない
どこだって産むのは一緒じゃないの?

と思う方も多いのではないでしょうか。

分娩施設によって特色もさまざま。
ママと家族が何を大事にしたいかによって、どこで出産するか、選ぶ視点も変わります。


そこで、この記事を読めば、
分娩予約をするまえに
どこで産むのが良いのか、
出産場所をどう選ぶべきかわかる
ようになりますよ

それでは、いってみよ~(^^♪

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ステップ①
産前産後の生活の拠点を決める

ママがより楽に過ごせるように、自宅で過ごすか、里帰りして出産するか、考えてみよう

初めての育児の場合には、産後の生活は慣れない大変なもの。
初めてでなくても、上の子のお世話があったり。多くの産後のママは、他の家事や炊事など手が回らなくまります。

とくに、出産後1か月は、からだの回復期間
出産は交通事故のダメージと同じと言われています( ;∀;)
お産受けた傷やダメージからの回復に加え、3時間ごとの授乳による寝不足もあり、ママの身体は無理できません。
加えて、産後1か月の間は、ママと赤ちゃんは、外出も控える時期になります。


だから、周りの家族は、身の回りの家事や買い物、育児をサポートしてあげる必要があるんですね。


例えば、夫が仕事で帰宅も遅く、ママと赤ちゃんが2人きりになってしまう場合には、里帰りすることも検討してみましょう。
もしくは、自宅に実母や義母など来てもらって、しばらく手伝ってもらうのも良いでしょう。

このように、産後のママと赤ちゃんをサポートできる人を周りに固めるのが鉄則です。
ママが安心して産後過ごせる場所を選びます。

ステップ②
選んだ生活拠点から、車で30~40分で行ける範囲で出産施設を探す

妊娠出産は病気ではありませんが、何が起こるかわからないのが、お産です((+_+))


異常がなくても、急に大出血してしまったり、
前触れなく破水してしまうこともあります。
お産のときに急に進行してしまって、間に合わないケースもあります。

特に、母子ともに危険な状態になる、常位胎盤早期剥離という、胎盤が子宮からはがれてしまう状態になったときには、20分で対応することが生死の分かれ目とされています。

そんな急変や緊急時に対応できるように、生活拠点(自宅や里帰り先)から近い施設を選ぶようにしたほうが良いでしょう。

目安は、車で30分くらいでいける距離です。

ステップ③ 
探した出産施設の中から、自分の状態、リスクに合わせた施設を選択する

ハイリスクはNICUの備わる大病院

例えば、持病がある方や、前回の妊娠にトラブルがあった、今回の妊娠に異常があるなど、リスクがある場合は、大学病院や周産期母子医療センター、総合病院など、NICUが備わっている大きな病院を選ぶ必要があります。

ハイリスクにあたる例

身長が150㎝未満
非妊時のBMIが25以上
高齢妊娠
合併症がある方
母子感染の危険のある感染症のある方
婦人科の既往や手術歴のある方
前回の妊娠で異常があった方
異常妊娠経過が予測される方 など

ローリスクはどこを選んでもOK

正常な妊娠経過であれば、産婦人科医院や助産院、助産師に来てもらい自宅で出産する、なんてことも選択肢にはいるでしょう。

産科オープン・セミオープンシステムの活用

出産は、何かあっても大丈夫なNICUのある周産期母子医療センターで産みたいけど、ちょっと遠くて通いにくいのよねぇ。。

という場合には、産科オープン・セミオープンシステムを導入している病院か確認してみてください(^^♪
健診は家や職場など通いやすい近くのクリニックで、出産は大学病院でできるかもしれません。



産科オープン・セミオープンシステムとは

妊婦検診は、より近くで通いやすい産科のクリニックに通います。


夜間や休日の急変時や出産のときは、大学病院や周産期医療センターなどの、設備とスタッフが充実している大きな病院が対応してくれ、そこで出産できる、というシステムです。


病院同士は、提携し情報を共有しているので安心です。


大学病院などの大きい病院は、待ち時間も結構かかるし、遠方だと通院するのに時間もかかることが多い点では、利便性の高いシステムですね(^^)/

ステップ④ 
選択肢の中の出産施設について、出産や授乳の方針や、どのようなサービスを受けられるのか情報収集し、自分に合った分娩施設を決める

MOMOYO

いろんな病院で働いてきたことのあるMOMOYOがわかったことですが、方針やケアって、施設ごとで、全然ちがうんです

分娩費用施設・スタッフの雰囲気も、もちろん気になるところですが、どのようなサービスやケアを受けらるのかを確認して、自分に合ったものを選べると良いでしょう。

情報収集① 授乳の方針を聞いてみよう

出産施設の授乳の方針を確認し、ママのやりたい授乳ができそうかをチェック


母乳かミルクで育てるかは、それぞれ利点や欠点を知ったうえで、ママが選択でき、
それを尊重して、援助してくれる施設がベスト
です。

母乳栄養を希望している場合は、以下のことを確認してみましょう

👉母乳育児を推進しているか

👉完全母乳を行いたい場合に、対応してくれるか

👉母子同室ができるか

母乳育児を軌道にのせるには、赤ちゃんが欲しがるだけ母乳をあげて、乳頭を刺激してホルモンを出す必要があります。
1日8~10回授乳することもざらです。赤ちゃんが欲しがるときに欲しがるだけ授乳する。そうすると、退院するころには、母乳の分泌が増えてきます。そのためには、母子同室にして、たくさん母乳をあげられる環境にすると良いのです。


出産施設が、赤ちゃんにやさしい病院(BFH)の認定病院の場合は、母乳育児ができるようにとくに手厚くケアしてくれるでしょう✨


しかし、母乳にあまりこだわりがない場合には、負担が大きくなる場合もあります( ;∀;)
「母乳推進の病院で産んだら、おっぱいばかりあげて、ミルクは足されず、まるで部活のようでつらかった」という感想を話したママもいました。

一方で、
「夜は赤ちゃんを新生児室で預かってミルクをたしておきますよー」、ってスタンスの病院もあるかと思います。
からだを休めたいママにとっては、良いのですが、
母乳で育てたいママにとっては、母乳を吸わせる機会を失うことになり、乳頭の刺激が足りず、母乳の分泌が伸びなくなってしまうのです。

MOMOYO的には、母乳かミルクで育てるかは、それぞれ利点や欠点を知ったうえで、ママが選択でき、それを尊重して、援助してくれる施設が良いと考えます。

母乳をあげたいのに、赤ちゃんに不必要にミルクを足されるのも、
ミルクで良いのに母乳を強制されるのも、
ママにとってはつらい思いをしてしまいます。

このようなことを防ぐには、妊婦健診に通うなかで行われる「バースプラン」に、授乳はどうしたいかを書いて、伝えると良いでしょう。
施設の授乳の方針と、ママの考えをすりあわせることができます。

出産施設の授乳の方針を確認し、ママのやりたい授乳ができるか確認してみましょう!(^^)

情報収集② 出産の方法を聞いてみよう

以下のことを参考に、自分のしたいお産ができるか確認してみましょう。

👉経腟分娩や帝王切開の選択分娩ができるのか

👉自然分娩のみか、計画分娩できるのか

👉無痛分娩はできるのか

👉前回帝王切開で出産したが、今回は経腟分娩できるか(TOLAC)
 ※帝王切開で出産した場合、次の出産も帝王切開になることが一般的

👉横向き、四つん這いなどお産の姿勢も選ぶことができるのか

👉立ち会いは誰ができるのか
 帝王切開でも立ち会えるか

👉助産院の場合、水中出産、自宅での出産など、どのような選択肢があるのか

👉緊急の搬送先はどこになるのか

情報収集③ 相談できる機会があるか聞いてみよう

困ったときには、インターネットで検索すれば、情報はたくさんありますが、
助産師と相談する方が、おすすめです。なぜなら、実際のあなたの生活に合ったアドバイスがもらえるから(*^^)v
より安心して妊娠、出産、育児をむかえることができるよう支援してくれるでしょう。(^^♪

そして、出産のこと、授乳のこと、育児のことなど、ママとパパが赤ちゃんを迎えられるように、母親学級などの勉強できる機会には、ぜひ参加してほしいものです(^^♪

助産師などスタッフと相談できる保健指導の回数や内容は、施設によって異なります。
どのようなサービスがあるのか確認してみましょう。

👉母親学級、両親学級の開催

👉助産師外来

👉外来や入院時の個別指導

👉母乳外来

👉産後ケア

オンラインで受けれる母親学級はこちら

ちなみにMOMOYOは、第一子は里帰りでNICUのある病院を、
第2子は、夫と上の子も出産に立ち会って、家族で赤ちゃんを迎えたかったので、それができる自宅に近い産院を選びましたょ(^^)/

まとめ

出産場所の選び方
  1. 産後のママが、より楽に過ごせるように、手伝ってくれるマンパワーのある場所に生活拠点を決める
  2. 生活拠点から車で30~40分で移動できる場所で出産施設をさがす
  3. その中から、自分のリスクに合わせた施設を選ぶ
  4. いくつか候補がある場合には、出産、授乳、保健指導などについての、選択肢やサービスを調べ、自分に合ったものを選ぶ

方針やケア、考え方はいろいろあって、それぞれででメリットやデメリットもあります。

まだ自分がどうしたいか、よくわからないという方は、
通いやすい施設で、受けれる医療やケアの選択肢が多いに越したことはないでしょう!(^^)!

情報収集するときには、

病院のホームページを確認したり
直接電話して質問する
病院見学ができるサービスがあるなら見に行ってみる
などしてみてくださいね。

あなたは、大切なわが子を迎えるときに、どんな風に産みたい?
誰とその場を、思いを共有したい?

思い浮かべてみて、
それが実現できるかという視点で、出産する施設を選べたら、最高ですね(^^)/  

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