こんにちは(^^)/ 助産師MOMOYOです。
今回は、妊娠中のおなかの張りについて(*^^)v
妊娠すると、おなかはどんどん大きくなり、
きゅっと張って固くなることが、しばしばあります。
おなかの張り=子宮の収縮のことなのですが、
この頻度が多いと、切迫流早産につながってしまいます。
でも、このお腹の張り、自覚のない方も多くって((+_+))、
切迫早産で入院するママたちは、入院して張り止めの点滴をしてから、張りのとれたお腹を触ってはじめて、これまですごく硬くて張っていたことに気づく方が多いのです。
この記事を読めば、どんなおなかの張りなら大丈夫かがわかり、おなかの張りに気づいて体調を管理できるようになりなすよ
それではいってみよう( *´艸`)☟
目次
おなかの張りとは

子宮は筋肉でできています。
ずばり、おなかの張りとは、筋肉の収縮運動です。
お腹が張っているときに、おなかを触ると、バスケットボールに触れているような感覚で、カチッとしているでしょう。
お腹の張りは、お産のときには大活躍✨
張りと一緒に腰痛や下腹部痛を伴えば、かの有名なw「陣痛」といわれるものになります( *´艸`)w
正常な陣痛の数を定めたFreyによると、
初めてのお産の方は、240回程度
経産婦さんは150回程度
回数に個人差はありそうですが、子宮は、こんなにたくさんの収縮を自動的に繰り返して、赤ちゃんに会わせてくれるのです(‘Д’)
なぜ子宮は収縮するのか
子宮は不随意筋です。動かそうと思って動かる筋肉ではありません。
子宮は、普段は、やわらかくて、緩んでいる状態です。
妊娠していないときには、生理中、経血を排出させるために、子宮は収縮します。
お産のときには、赤ちゃんを押し出して産ませるための力✨となるために
産後には、妊娠前の子宮の大きさへ戻る(子宮復古)ために
子宮は収縮するのです!(^^)!
張りやすいのはどんな時?

- 腸が動くとき
排泄をしたときや、体が冷えているとき、下痢やガスがたまっている場合にも、同時に子宮収縮が起こります - ママが動きすぎて 疲れているとき
階段の上り下りが多い、激しい運動をした、長時間立ちっぱなし などのとき、子宮も収縮してしまいます - 腹圧をかけるとき
便秘でいきむ、自転車にのる、重い荷物をもつ、上の子を抱っこするなど、おなかに力が入る動作も収縮を促します - 赤ちゃんが動いたとき
胎動が多いとき、刺激で、張りやすいです
これについては、良く動くかわいい赤ちゃんを、ぎゅっと抱きしめてあやしている✨、ということにしておきましょう(^^♪ - 乳頭を刺激したとき
赤ちゃんがおっぱいを吸うと、「オキシトシン」というホルモンが分泌されて、子宮も収縮します
授乳は、産後には子宮復古(妊娠前の子宮の大きさへ戻ること)に役立つのですが、妊娠中の乳頭マッサージは、おなかが張りやすい人は控える方が良いでしょう。
(産まれても大丈夫な36週ごろにはいったら、積極的に乳頭のマッサージをしましょう) - 子宮へ感染した場合
感染すると、体は膿をだすように作用しますよね
子宮頚管や赤ちゃんを包む羊膜に感染が起こると、おなかを張らせて、赤ちゃんごとだそうとしてしまうのが、避けられない早産の原因のひとつです
この場合には、おなかの張りを感じるときに生理痛のような下腹部や腰の痛みを伴い、おりものが多い、汚いという症状が起こることもあります - 性行為
精液の中に子宮を収縮される物質が含まれています。また、物理的刺激やオーガニズムも子宮を収縮させる原因になります
生理的な子宮収縮の回数は?
妊娠中は、生理的に、おなかは張るものです。
赤ちゃんがかわいいので、子宮が赤ちゃんをぎゅっと抱きしめています♡ww
1時間に1~2回の張りで痛みがない
ぎゅっとおなかがかたくなってから、15秒くらいでもとに戻る
このような場合には問題ないでしょう(^^♪
異常なおなかの張りとは?
頻度が多かったり、強い子宮収縮は、子宮頚管を短縮させ、子宮口を拡げる作用があります。切迫流早産の原因となってしまうのです。

こんな場合は注意です☟
病院へ相談、受診したほうがよいでしょう。
☑おなかの張りが、1時間に3回~4回と多い
☑安静にしてもおさまらない
☑張りとともに、生理痛のような痛みが、腰やおなかにある
☑おりものが多い、汚い
☑出血がある
☑何か流れるような破水感がある
子宮頚管の長さが25mm未満は、切迫早産と診断されます。
しかし、妊娠週数とともに子宮頚管は短くなっていくものなので、妊娠週数+子宮頚管の長さ(mm)>50 であれば、大丈夫と考えていいでしょう。
張りが多いと感じるときには、どうしたらいいのか
1. まずは、安静にしてみましょう
忙しく家事や仕事で働いていると、おなかが結構張っていても、気づいていないことが多いものです。横になって休憩しましょう。
2. (できれば)横になって、休憩しながら、お腹の張る回数を確認してみてみましょう
休んでおさまるおなかの張りなら問題なし。無理はしすぎないよう気を付けましょう(*^^)v
3. このような症状があるときには、健診に通っている病院へ連絡しましょう
☑おなかの張りが、1時間に3回~4回ある
☑安静にしてもおさまらない
☑張りとともに、生理痛のような痛みが、腰やおなかにある
☑性器出血がある
☑何か流れるような、破水感がある
子宮の収縮を増やさないための行動
妊娠中は、こんなこと☟に配慮してもらえると良いでしょう(^^)/
☑動きすぎない、疲れたら休む
☑重たいものを持たない
☑便通を整える
☑膣から子宮へ感染とならないよう、清潔を保つ(セックスや下着など)
☑からだを冷やさないように食べ物や衣類に気をつける
張りが多いと感じる方は、医師に相談し、ウテメリンという子宮収縮抑制剤を処方してもらうと安心ですよ。
また、骨盤ベルトをして、しっかり赤ちゃんを骨盤内の正しい位置に収めておくことも、切迫早産の予防になるんですよ。
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まとめ
あなたはおなかを触って固さがいつもと比べてどうかわかりますか?
まだ赤ちゃんが未熟な妊娠週数(とくに34週未満)での張りは、早産につながりうるので、ママ自身おなかの張りは多くないか、体調をみることが大切です。
妊娠中の子宮は、赤ちゃんが可愛すぎて、ぎゅっと抱きしめて、おなかを張らせてしまいがちですが、1日に数回程度の張りは問題ありません。
お腹が張っているときに痛みがあったり、性器出血がある場合には、必ず受診が必要です。
臨月に入れば、赤ちゃんを産むため、どんどんおなかは張らせた方が良いでしょう。
子宮頚管をやわらかくして、子宮口を拡がりやすくしておけば、スムーズなお産へのスタートダッシュがきれます(^^)/
37週以降は、散歩などの運動をしたり、乳頭をマッサージすることは安産のためにおすすめですよ☆
